最もおススメの老舗のオーガニック・スーパーマーケット。

ベトナム戦争下の1960年代、既成社会の価値観を真向から否定し、反戦、徴兵拒否、自然と平和と歌を愛し人間として自由に生きるというスタイルで、サンフランシスコでヒッピー文化が生まれました。後に全米で一大ムーブメントとなり、初期は薬物による高揚や覚醒や悟りから出発し、各地にコミューンと呼ばれる自給自足のヒッピー共同体が発生して行きました。

そんな1975年に数人のヒッピー達が作ったのがレインボー・グロッサリー店です。支配者や社長、上司は存在せず、労働者（ワーカー）一人一人がオーナーで対等な仲間でもあり、株主やスポンサーが存在しないので、忖度も必要とせず、自分達のルールで働き、経営するという新しい働き方を生み出しました。初期の創設者達は、未だ元気に働いています。

20年前までは小さなお店でしたが、現在ではサンフランシスコで一番大きなオーガニックのスーパーマーケットになるまで成長しました。株主の儲け分がない為、価格が低く抑えられており、最も人気のお店です。容器持ち込みの量り売りのバルクコーナー、4種類の味噌、醤油、たまり、昆布、みりんなどの量り売りもあります。マクロビオティック、日本食やヴィーガン、メキシカン料理の食材にも事欠きません。高齢者割引、お客様感謝日割引あり。売上の一部を地元アーティストやマイノリティー、地域に寄付し、還元しています。

ただ、ベジタリアン専用店なので、お肉類は販売していません。
また、若干治安の悪いエリアにあるので、日本人旅行者は注意が必要です。


Rainbow Grocery Cooperative
1745 Folsom St, San Francisco, CA 94103

サンフランシスコ市内に6店舗構えるリーズナブルな価格のオーガニック・スーパーマーケットで人気です。
従業員はアロハシャツを着るのがルール。自社ブランドの価格を抑えた製品も多数あり、見るだけでなかなか楽しいです。
高齢者割引あります。


Trader Joe's San Francisco - Nob Hill
1095 Hyde St
San Francisco, CA 94109

15年前までは、小さな街角のエスニック食料品店という感じでしたが、今では上記レインボー・グロッサリーのようなワーカー経営型の大きな店舗となりました。サンセット地区の日系人をはじめとするアジア系米国人が多く住むエリアにあります。新チャイナタウンや、某サンフランシスコ出身の俳優の実家もこの地区です。

このようなワーカー経営型の店の良い所としては、価格が抑えられていて消費者にとって都合が良い点と、地域の子供達や弱者を支援する還元もしているので、不景気の時でも地域密着しながら確実に成長し続けているのが特徴です。こちらもおススメのお店です。


3930 Judah Street, San Francisco, CA 94122

ホールフーズ・マーケット Whole Foods Market, Inc.は、テキサス州オースティンに本社がある、グルメ系高級スーパーマーケットチェーンです。2017年8月にAmazon.comに137億ドルで買収され、アマゾンの子会社となりました。日本への進出はまだですが、楽天市場でホールフーズ・マーケットのエコバックが販売されています。

サンフランシスコ市内では3店舗あり、主に富裕層ご用達のオーガニック自然食品店として知られています。店内は小ぶりでおしゃれ、お値段もデラックス。ハイグレードな気分を味わいたい方におススメです。



3950 24th St, San Francisco, CA 94114